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男は毎日精子を作っているから、射精できるまで妊娠させる事ができると思っていませんか?

実はこれは大きな間違いです。

卵子の老化はよく知られていますが、実は精子も老化するんですよ。

精子の老化が見られるようになる境目の年齢が、35才です。

「35」という数字を見てドキッとした方も多いでしょう。

それでは、実際に精子が老化するとどのような事が起こるのでしょうか?

今回は、精子に必要な能力と老化の現実についてお伝えします。

 

死ぬまで神話は嘘!精子も老化するという現実

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男性の精巣では、74日かけて毎日精子が作られています。

この知識を持っている方ほど、「男は射精できる限り死ぬまで子作りができる」という神話を信じています。

ですが、この死ぬまで神話は真っ赤な嘘です。

男性も年齢とともに精子が老化していき、精子の老化は男性不妊の原因にもなります。

 

男性も高齢出産が増加している

男性は女性よりも妊娠における「老化」への危機感がありません

そのため、パートナーさえ見つかれば、子供を作る事ができると思い込んでいます。

ここが大きな落とし穴なのです。

精子が老化するという現実を知らないと、後で後悔する事になってしまいます。

実際に女性だけではなく、男性の高齢出産も増加しています。

そして、不妊症のおよそ半数が男性側に原因があると報告されています。

将来子供をのぞむのであれば、悠長に構えてはいられないんですよ。

 

精子の老化は35才から加速する

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それでは、一体何才以上になったら精子の老化に気をつけなければならないのでしょうか?
答えは、35才です。

精子の老化は35才から加速し、精子の機能の低下が見られるようになります。

ただし、35才という数字はあくまでも目安ですので、個人差が大きい事を忘れないでください。

 

大切なのは濃度だけじゃない!精子に必要な4つの能力

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精子力や精子の機能という言葉をよく耳にしますが、

いまいちどのような力や機能が精子には必要なのかピンとこない方も多いでしょう。

精子に必要なのは、次の4つの能力です。

  • 濃度
  • 運動能力
  • 受精能力
  • DNA力

これらの4つの力を備えていないと、妊娠率が低下してしまいます。

 

精子の濃度

精子は膣内に射精されると、非常に過酷な環境の元、卵子を目指して進んでいきます。

ほとんどの精子は卵子に辿り着く事なく、リタイアします。

そのため、ある程度の精子数がないと、妊娠できる確率が低下してしまうのです。

WHOの標準値では、

  • 精液の量が1.5ml以上
  • 精子の濃度が1mlあたり1500万以上

とされています。

 

精子の運動能力

精液中にいくら多く精子がいても、精子が卵子にまで辿り着けないと意味がありません。

精子が卵子に辿り着くためには、基準として運動している精子が40%以上必要だと言われています。

さらに運動していても、前進していなかったり、スピードが遅いと卵子まで辿り着く事はできません。

卵子と出会うためには、高速直進運動をしている精子が必要なのです。

 

精子の受精能力

妊娠を成立させるためには、精子と卵子が受精する必要があります。

しかし、

  • 精子に奇形があったり
  • 遺伝子が損傷している

と、卵子と出会えてもその後受精する事ができません。

受精する能力は精子力においてとても重要な能力なんですよ。

 

精子のDNA力

最後に精子に必要な能力として挙げられるのが、DNA力です。

DNA力とは、優れた遺伝子という意味ではありません。

卵子と受精して、受精卵を正確に分裂させる力の事です。

DNAに変異や損傷があると、受精できても妊娠を継続できずに流産してしまうリスクが高くなるんですよ。

 

精子が老化すると妊孕力が低下する!

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精子に必要な能力が分かりましたが、それでは、精子が老化すると一体どの能力が低下してしまうのでしょうか?

精子の老化で問題となってくるのが、妊孕力(にんようりょく)です。

妊孕力とは、精子の「妊娠させる力」の事を指し、

  • 受精能力
  • DNA力

が関係してきます。

高齢によって精子が老化すると、

同じ精子濃度や運動率であっても、受精能力やDNA力が低下して妊娠させる事が難しくなるんですよ。

それは、老化によってDNAの断片化や損傷、変異が多くなってしまうからです。

特に喫煙など活性酸素を増やす生活習慣がある方は注意してください。

 

不安な方は泌尿器科で精液検査を受けよう!

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35才以上の方や自分の精子力に不安を抱えている方は、泌尿器科を受診するようにしましょう。

適切な治療を受ければ、自信を回復させる事もできます。

 

産婦人科では精液検査しか行われない

注意してほしいのが、産婦人科での検査です。

精子力に問題ありという烙印を押されてしまった男性のほとんどは、不妊治療の一環で精液検査を行っています。

しかし、精液検査は検査を行う日や状態によって結果が大きく変わります。

また、

  • 詳しい精子の機能検査
  • 根本的な治療

はあまり行われません。

産婦人科のみの検査では、自分の本当の状態が分からないのです。

 

泌尿器科でしか分からない事もある

泌尿器科では、

  • 精巣
  • 前立腺
  • 染色体

など様々な角度から精子力を検査してもらえます。

実際に産婦人科で精子に問題があるとされて途方に暮れていた男性が、別の症状で泌尿器科を受診したところ、

前立腺炎が見つかり、治療によって精子の状態を改善する事ができたという話もあります。

精子力に不安を感じている方は、産婦人科で完結せずに、男性不妊外来がある泌尿器科を受診する事を強くおすすめします。

 

まとめ

精力アップをするためには、自分の精子の状態を知る事も大切です。

特に多くの男性は、精子の老化の現実を知りません。

精力は精子の面から見れば35才が曲がり角です。

35才以上の方は、一度自分の精子力について見つめ直してみてください。

参考
男を維持する「精子力」 岡田弘