あなたは今、「男性不妊」という事実を突き付けられて悩んでいませんか?

男性不妊と言われると「男として能なし」と宣告された気分になる男性も多いでしょう。

しかし、男性不妊は何も珍しい病気ではなく、はずべき問題でもありません。

なんと、男性不妊は糖尿病よりも多いとも言われています。

それほど、現代ではありふれた病気なんですよ。

大切なのは、

  • 不妊の原因を理解する
  • 適切な処置を受ける

ことです。

そこで、今回は男性不妊の実態を、種類や原因にフォーカスしてお伝えします。

 

 

男性不妊の原因は3つの種類に分けられる

男性不妊と聞くと精子に問題があるというイメージが強いですよね。

しかし、男性不妊の原因はそれだけではありません。

男性不妊の原因は大きく次の3つの種類に分けられます。

  • セックスの問題
  • 精子を作る機能の問題
  • 精子を運ぶ機能の問題

 

セックスの問題

セックスが出来なければ、自然妊娠をすることは不可能です。

セックスの問題としては、

  • ED
  • 射精障害
  • 性交障害

などが挙げられます。

特に深刻な問題となっているのが、「妻だけED」です。

子どもを望むとなると、「この日はセックスしなければならない」というタイミングが出てきます。

すると、プレッシャーが積み重なって心因性のEDになってしまうのです。

セックスだけに問題がある場合は、人工受精で子どもを望むことができます。

 

精子を作る機能の問題

男性不妊で最も問題となるのが、精子の問題です。

特に精子を作り出す造精機能障害は、精子に問題を抱える男性の98%にも及ぶというデータがあります。

精子を作る機能の問題としては、

  • 精子の数が少ない
  • 精子の動きが悪い
  • 正常な形をした精子が少ない

などが挙げられます。

精子を作る機能の問題は、病気や遺伝的な問題もありますが、

  • 喫煙
  • 食生活

など生活習慣に影響を受けるケースもあります。

悪い生活習慣によって発生した活性酸素などによって精子の遺伝子が損傷すると、

  • 卵子との受精が出来なくなったり
  • 流産のリスクが高まったり

してしまうのです。

 

精子を運ぶ機能の問題

精子の問題は、造精機能だけではありません。

中には、精子は正常に作られているけれど、精子を運ぶ機能に問題があるケースも存在します。

精子を運ぶ機能の問題としては、

  • 鼠径ヘルニアの手術の後遺症
  • 先天性の両側精管欠損
  • 精巣上体炎の後遺症
  • パイプカット

などが挙げられます。

生れつき精子を運ぶための精管がなかったり、病気の手術などで精管が損傷して塞がってしまうことが原因となります。

精子の通り道が塞がれることで、精液中に精子が一つも見られなくなることから、「閉塞性無精子症」とも呼ばれています。

この場合、精子は作られているため、精子の通り道を再建する手術などによって、自然妊娠を期待することもできます。

 

 

「精子が少ない・動かない・形がおかしい」OAT症候群

子どもを望む男性にとって最も大きな問題となるのが、「精子を作る機能の問題」です。

実は、造精機能障害では追い撃ちをかけるような事実があります。

それが、OAT症候群です。

なんと、造精機能に問題がある男性の多くは先ほど挙げた精子の問題を1つだけ抱えているのではなく、

  • 精子が少ない
  • 動かない
  • 形がおかしい

の3重苦の状態になっているのです。

このように精子の濃度、運動率、形態異常の全てに問題を抱えている患者をOAT症候群と呼んでいます。

 

 

造精機能障害の大半は原因不明!

それでは、一体何が原因でOAT症候群にかかってしまうのでしょうか?

精子の質や量に問題を引き起こす原因としては、

  • 生活習慣
  • 長すぎる禁欲
  • 病気
  • 遺伝的な要因

などが挙げられます。

しかし、最も多いのは、原因不明の造精機能障害です。

原因不明のOAT症候群は、「特発性造精機能障害」と呼ばれています。

なんと、OAT症候群の70%以上はこの特発性造精機能障害にあたるんですよ。

 

男性の1%は精子がな

いという事実!

男性不妊は珍しい病気ではありません。

現に、不妊症の半分が男性側の問題であり、男性不妊患者は糖尿病患者よりも多いと言われています。

さらに、精液中に精子が1匹も確認できない状態を無精子症と呼ぶのですが、なんと無精子症は男性全体の1%にも及ぶのです。

つまり、100人男性がいれば1人は精子がないということになります。

男性不妊の患者だけに絞ればさらに罹患率は上昇し、10~15%にもなります。

「無精子症」と診断されると、自分の全てが否定されたようになる方もいるでしょう。

しかし、無精子症は珍しいことではありません。

しかも医学は進歩しており、無精子症を治療して子どもを持てたという方はたくさんいるんですよ。

 

 

男性不妊は恥ずかしい問題ではない

子どもを希望するのであれば、夫婦が足並みを揃えて治療に取り組むことが必要です。

しかし、不妊治療に対しては男性が受診したがらないケースは少なくありません。

それは、男性の中でまだ「男性不妊は恥ずかしいもの」という偏見があるからではないでしょうか?

しかし、今回お伝えしたように、男性不妊は珍しくもないありふれた病気です。

さらに、しっかりと治療すれば、治るケースだってあります。

自分の精力に不安を抱え続けるくらいなら、専門医を受診して原因を突き止め、治療を開始した方が心の負担も軽減するのではないでしょうか。

 

 

まとめ

今回は、具体的な数字を出しながら男性不妊の実態に迫ってみました。

男性不妊がこんなにもありふれた病気だと初めて知った方も多いでしょう。

男性不妊はその背景に病気が隠れていることもあります。

専門医を受診して、原因を探ることは、健康の維持にも繋がるんですよ。

病気と男性不妊の関係については、また別の記事で詳しく説明しますね。

不安を抱えている方は、将来の自分のためにも一歩を踏み出してみませんか?

参考
「男を維持する「精子力」」岡田弘