シシウドって何?

1025-2

シシウドはセリ科の多年生草本に分類される生薬であり、根茎部分の生薬名を独活(どっかつ)と呼びます。

シシウドは日本の九州から本州の山野に広く自生しており、アジアの東北地域で見かける事ができます。

セリ科のシシウドの生薬は独活または唐独活と呼びますが、和独活と呼ばれる生薬はウコギ科のウドの根の事を指し異なるため、注意しましょう。

シシウドは

  • 鎮痛剤
  • 冷え症の改善薬
  • リウマチ治療の浴剤

としても利用されています。

シシウドに含まれる成分

c5867c7df7f12ead1d596aea81f02696_s

シシウドには様々な有効成分が確認されていますが、特に健康に有効とされている成分が次の3つです。

  • クマリン
  • オストール
  • フェルラ酸

どれもあまり耳にしない成分ばかりですが、これらの成分は研究が進んでおり、非常に多岐にわたる健康効果が確認されています。

クマリンの作用

クマリンは、セリ科やマメ科の植物などに豊富に含有されているポリフェノールの一種です。

クマリンには血と水の循環を良くする作用があるため、血流の改善やむくみの解消に特に高い効果を示します。

  • 血液の凝固防止
  • 活性酸素の除去
  • 抗菌作用

血流の改善に関しては、血液が固まるのを防ぎ、血液をさらさらにする事で血流を正常に保ちます。

そのため、血栓防止剤などを服用している方は、血が止まらなくなるなどの副作用が出るため使用には注意する必要があります。

参考:http://www.wakasanohimitsu.jp/

オストールの作用

オストールはクマリンのメチル化化合物です。

シシウドは古来から鎮痛剤として人々に重宝されてきましたが、シシウドの鎮痛効果を支えるのが、オストールです。

オストールの作用には次のようなものがあります。

  • 血管拡張作用
  • 鎮痛作用
  • 炎症を鎮める作用

オストールには、血管拡張作用により血流を促進する効果があり、即効的に冷え症を改善する効果が報告されています。

参考:http://www.fukudaryu.co.jp/

フェルラ酸の作用

フェルラ酸もポリフェノールの一種であり、米ぬかに多く含有されている成分です。

フェルラ酸は不安定で大きなエネルギーを持つ活性酸素を安定化させる事で、その働きを抑制する効果を持つ抗酸化物質です。

活性酸素を無害化するだけではなく、以下に示す通りフェルラ酸には多岐にわたる健康効果が報告されています。

  • 活性酸素を無害化する
  • 長波紫外線を吸収し人体を紫外線から保護する
  • 成長ホルモンの分泌を促進する
  • インスリンの分泌を促し血糖値を低下させる
  • コレステロールを低減する
  • ACEを阻害して血圧を降下させる
  • 大腸がんの発がんリスクを低減する
  • β-アミロイドペプチドから脳神経を保護する
  • メラニンの生成を抑制する

参考:https://www.oryza.co.jp/

シシウドの効果

4a9e2f804d71711afc80863a4cbcdeb7_s

シシウドは

  • クマリン
  • オストール
  • フェルラ酸

の3つの有効成分を含む事で現代人が抱えやすい悩みを解決に導いてくれます。

精力への直接の効果はありませんが、体を健全化する事で間接的に生殖器の機能を正常に整える効果が期待できるでしょう。

シシウドの健康効果は以下のようなものが挙げられます。

血流改善

シシウドには血液の凝固を抑制してさらさら状態に改善するクマリンや血管拡張作用により血流を促進するオストールが含有されています。

また、クマリンやフェルラ酸は活性酸素の害を除去する事で、血管の劣化を防止する作用があります。

シシウドは「血液さらさら」「血管拡張」「血管の健全化」の3つの作用によって即効的に血流を改善する効果が認められています。

血流が改善する事で、

  • 代謝の上昇
  • 筋肉のこりの解消
  • 冷え症の改善

が期待できます。

EDの改善

勃起力を向上させるには、ぺニスへの血流を増大させる事が必要です。

シシウドには、血管拡張作用によって血流量を増加させる働きがあるため、EDの改善に効果が期待できます。

生活習慣病の予防・改善

糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病は、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めて最悪の場合命さえも危険にさらします。

シシウドに含有されているフェルラ酸には血糖値低下作用、コレステロールの低減、血圧の降下作用が確認されているため、これらの生活習慣病を予防・改善する事ができます。

また、クマリンやフェルラ酸の抗酸化作用により、動脈硬化を防止する事も可能です。

老化防止

シシウドにはポリフェノールが豊富に含有されています。

クマリンやフェルラ酸などのポリフェノールには、細胞を劣化させる活性酸素を無毒化する作用があります。

さらにフェルラ酸には、ルテインやカロテノイド、アスタキサンチンなどの有効成分が光によって酸化してしまうのを防止する作用や、長波紫外線から人体の細胞を保護する作用があります。

つまり、体の老化を促進する原因から人体を守る作用がシシウドにはあるのです。

美肌の維持・改善

シシウドに含まれる抗酸化物質は肌の老化を防止し、みずみずしくハリのある肌の維持に貢献します。

また、フェルラ酸にはチロシンの働きを阻害する事により、メラニンの生成を抑制する効果があります。

つまり、シミの発生を予防できるのです。

大腸がんの予防

シシウドに含有されているフェルラ酸には、大腸がんの発がんを抑制する効果が報告されています。

脳疾患の予防

シシウドに含まれているフェルラ酸には、脳内で酸化ストレスを引き起こし、神経細胞に炎症を生じさせるβ-アミロイドペプチドから、脳神経細胞を守る働きが報告されています。

この作用によって脳機能の低下を防止したり、認知症やアルツハイマーのリスクを低減させる事ができます。

シシウドの副作用

saya0I9A4204072170615_TP_V

シシウドの乾燥エキスを用いた試験において、急性毒性や遺伝子への影響がない事が確認されています。

また、シシウドの副作用の事例は報告されていませんが、シシウドと同じような働きを持つ、羌活(きょうかつ)や同じセリ科の生薬である当帰(とうき)に、嘔吐や食欲不振、胃の不快感などの副作用があると言われます。

よってシシウドにおいても同様の副作用を起こす可能性があると考えられます。

まとめ

シシウドには直接的に精力をアップする効果はありません。

しかし、血流増大作用や抗酸化作用、成長ホルモン促進作用などがシシウドの成分の効用として報告されている事から、間接的に精力をサポートする効果が期待できます。

シシウドには優れた血流改善効果があるため、

  • 冷え症
  • 肩こり

などにお困りの方におすすめです。